結婚指輪の素材の種類は?それぞれの特徴も紹介!
結婚指輪をいざ、買おう!となった時に、最も気になるのが「素材」です。大切なものだからこそ、気に入ったデザインのものを購入したいし、耐久性や長期間使用したときの劣化も気になる…。そんな方に、今回は素材別のメリットやデメリットをお伝えして参ります。
まずは人気の定番素材
ゴールド
ゴールドは腐食や変色に強く、永続的に輝きが変わらない素材のひとつです。ただ金は柔らかい金属のため、純度の高い金になればなるほどアクセサリー(特に結婚指輪のような日常生活でつけるもの)には向きません。他の金属との含有量の違いで、18Kや24Kなど種別されますが、純度99.9%以上のものが24Kと呼ばれています。結婚指輪にする際は、金の美しさを残しつつ耐久性を高めるため合金にすることがほとんどです。
プラチナ
プラチナは「白金」とも呼ばれますがゴールドではありません。また、ゴールドを白く加工したホワイトゴールドとも全くの別物です。プラチナはレアメタルと呼ばれる希少な金属の一つで、1トンの現鉱石からわずか数グラムしか採れないということもあります。内側から輝くような白い色が美しい金属です。比較的柔らかい金属ですが粘度が高い性質があるので、ダイヤモンドを留めるというような繊細な加工にも適しています。合金ではなく、単一の金属として混ぜ物が少ない状態で使用されることが多いため、アレルギーも少ない金属で、結婚指輪に使用される素材として大変人気があります。
シルバーと見た目は似ていますが、温泉などで硫黄などに反応して変色する心配がありません。
定番以外でもこんな素材が人気!
シルバー
カジュアルですが耐久性が高くきらきらと輝くシルバーは、遠目に見ても美しくスタイリッシュで大変人気の高い素材です。基本的に柔らかく、加工が容易な素材なのでデザイン性の高いリングが実現します。また、ゴールドやシルバーと比較すると価格が安いこともメリットのひとつです。
注意すべきは、温泉など硫黄成分と反応すると黒ずんでしまうこと。銀(Ag)が硫黄(S)と化学反応を起こして硫化銀になってしまうことが原因です。変色してしまったときはアルミホイルや重曹を用いて還元反応を起こせば元に戻りますが、温泉だけでなく排気ガスなどにも硫黄は含まれるため、長期的に使用する場合はメンテナンスが欠かせません。また、アレルギー反応を起こす場合もあるため注意が必要です。
ジルコニウム・チタン
ジルコニウムは、金属なのにまるで虹のように色の光を放つ特殊な金属です。これは構造色と呼ばれるもので、チタンにも同じような特徴があります。電気を通すことによって金属の表面に薄い膜ができ、光の屈折率が変わることで色が変化しますが、加える電圧の強さによって緑やピンクなど様々な色を出すことができます。
ジルコニウムとチタンの違いは、この被膜の強度にあると言われています。(ジルコニウムのほうがやや変色に強い。メンテナンスによりどちらも色の復活や色替えが可能)
ジルコニウムやチタンは非常に硬い金属のためキズには強いです。また、アレルギーの原因となる金属イオンが溶け出すことがないため、アレルギーの少ない金属としても知られています。
ゴールドやプラチナと比較すると非常に軽いため、軽い着け心地をお好みの方には人気の素材です。
ステンレス(サージカルステンレス)
ステンレスというと 安価なイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、安全と強度面では非常に評価の高い金属です。特にサージカルステンレスと呼ばれる金属は熱に強く、腐食や酸化もしにくいため金属アレルギーをお持ちの方でも安心してご使用いただくことができます。(全ての人にアレルギーが起こらないというわけではありません)
非常に強度が高いためキズが付きにくいのが特徴ですが、あまりに固いため繊細なデザインは施すことができません。シンプルなデザインの指輪をお好みの方におすすめです。
ステンレスの指輪は非常に耐久性が高いのが特徴ですが、消防署などに置いてある指輪の切断器具でも切れないほど固いため、サイズ調整には注意が必要です。
パラジウム
パラジウムはプラチナやゴールドなどと混ぜ合わせて使用されることも多いくらい、硬度が高く非常に軽い金属です。外見はプラチナにそっくりの白い色をしています。ただ残念なことに金属アレルギーを起こす可能性があるため、金属アレルギーをお持ちの方はパラジウムの含有量には注意が必要です。
タンタル
タンタルはアレルギーフリーで溶け出しにくい金属です。タンタルの特徴は少し黒みがかった銀灰色といった重厚感のある色彩で、これはタンタルのもともとの色なのでいくら傷ついても色落ちすることがありません。またタンタルは地球上の全金属の中でも非常に希少な金属と言われる、レアメタル中のレアメタルです。珍しい結婚指輪が欲しい!という方にはおすすめの素材と言えるかもしれません。
タンタルも非常に硬い性質がありますが、密度が高く延ばすことも可能なため、固いけれども加工はしやすいという特徴があります。そのため比較的複雑なデザインにも使用が可能です。
結婚指輪の選び方は?おすすめ素材ランキングもチェック!
デザイン
結婚指輪をお求めになる際、最も目につき、気になるのがデザインです。細やかなデザインをお好みの方もいらっしゃれば、長くつけるものだからと流行に左右されないシンプルなデザインをお選びになる方もいらっしゃいます。こればかりは個人の好みによりますが、素材によっては細かいデザインが実現できないものがあります。金属の固さや密度により、細かい加工に向かないものがあるためです。
逆に、細かい加工に向く金属はキズがつきやすいといったデメリットもあります。
耐久性とデザインのバランスが納得のいく結婚指輪選びにつながると言っても過言ではありません。
細かいデザインが可能な(やわらかい)結婚指輪の素材金属ランキング
- 純金(22Hv)
- 純銀(25Hv)
- 純プラチナ(50Hv)
こちらのランキングやジュエリーによく使用される金属の中でランキングを表示したもので金属全体のランキングではありません。一般的に結婚指輪に使用される金属の硬度の目安は60~250Hvです。ゴールドも強度の高い金属と混ぜ合わせることで耐久性を高めることが可能ですので、デザインと耐久性のバランスを見ながら選ぶのがおすすめです。
金属アレルギー
いくらデザインの素敵な指輪でも、金属アレルギーを発症してしまって着けられないのはとても残念ですよね。結婚指輪は日常生活で着用し続けることが前提ですので、金属アレルギーがある場合はなるべく安全な素材を選びましょう。
金属アレルギーが少ない結婚指輪の素材金属ランキング
- タンタル
- チタン
- ジルコニウム
金属アレルギーは自己免疫が汗に溶け出した金属イオンなどを有害なものとして認識した場合に起こると言われています。上記の素材は金属イオンとして溶け出すことが少なく、金属アレルギーになりにくい素材として知られています。ゴールドやプラチナも純度の高いものであれば金属アレルギーの心配はほとんどありませんが、指輪として加工する際に他の金属を混ぜることが多いため、混ぜられた金属によっては金属アレルギーを発症する可能性があります。
変色のしやすさ
結婚指輪は日常生活で身に着けるものですから、長期使用によって変色の危険性が高いジュエリーとも言えます。よくある原因のひとつが「酸化」です。ここでは酸化しにくい金属をご紹介します。
変色が少ない結婚指輪の素材金属ランキング
- ゴールド
- プラチナ
- ステンレス
ゴールドやプラチナそのものは酸化変色とはほぼ無縁の金属です。ただ合金(他の金属と混ぜたもの)の場合は、混ぜられた金属とその割合によっては変色することがあります。また、酸化による変色ではなく、キズや汚れがついてしまった場合の変色は免れません。定期的にメンテナンスするなどして、大切な結婚指輪を美しく保ちましょう。
傷の付きにくさ(強度)
日常生活で着けたい結婚指輪ですが、お仕事や生活スタイルによってはキズが付きやすい場合もあります。なるべくキズが付かないような結婚指輪がいい!という場合にオススメな素材をご紹介します。
キズが付きにくい結婚指輪の素材金属ランキング
- タンタル(6.5)
- サージカルステンレス(6.0)
- パラジウム(4.8)
キズに対しての強度は単なる硬さではなく、モース硬度というひっかきに対しての強度で測ります。ダイヤモンドをモース硬度10としたときにどれくらいの強度があるかを示しています。タンタルやサージカルステンレスは傷にはかなり強い素材です。一方で加工しにくい金属であるともいえるため、複雑なデザインやサイズ直しは難しいという性質も持ち合わせています。
サイズ直しのしやすさ
長期間つける結婚指輪。体型変化によってはサイズ直しが発生することも。実は結婚指輪の素材金属によっては、サイズ直しがしにくい場合があります。主に金属が硬い場合がそうですが、気軽にサイズ直しをしようとすると、予想以上に時間や費用が掛かってしまう場合もあります。そんなことにならないように、サイズ直しのしやすい金属をご紹介します。
サイズ直しのしやすい結婚指輪の素材金属ランキング
- ゴールド
- シルバー
- プラチナ
デザインがしやすい金属と同じように、柔らかい金属はサイズ直しもしやすいと言えます。ただ、合金の場合は混ぜ合わせた金属によっては硬くなる場合もありますのでご注意ください。一方、ステンレスやチタン、ジルコニウムは硬く加工しづらいためサイズ直しにも注意が必要です。
マカナおすすめの結婚指輪のご紹介
マカナのハワイアンジュエリーは、モチーフとデザインが最大の魅力です。相手を思う気持ちと決意、そして幸せへの願いを込めた結婚指輪をお作りするとともに、デザインと輝きを長くキープするための素材にもこだわっております。
バレルタイプ4mm
一般的な結婚指輪は、強度とデザイン性を両立するため14Kで作られることが多いですが、マカナのハワイアンジュエリーは金の純度がより高いK18とプラチナを使用しております。特別な鍛造(たんぞう)方法によって強度を保ちながらブライダルにふさわしい品質と細やかなデザインを実現しています。中でもこのバレルタイプ(樽のようなふっくらとした形)4mmは、ふくよかな愛の形と普遍的な美しさを閉じ込めたハワイアンジュエリーらしいデザインです。
バレルタイプ2.8mm
つややかなピンクゴールドが美しいバレルタイプ2.8mmは、レリーフをデザインに入れ込んだシンプルかつナチュラルな美しさが魅力です。一般的な結婚指輪よりも純度の高い18Kを使用し、特別な製法によって耐久性も高めた指輪づくりを実現しています。
レイヤータイプ4mm
K18 ピンクゴールド + K18 ホワイトゴールドの2層使いと言う、贅沢な素材使いが特徴のレイヤータイプ4mm。2つの素材が織りなす色彩の美しさと、よりダイナミックかつ精緻なデザインが魅力です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。指輪に使用する金属によっても様々なメリットデメリットがあることがお分かりいただけたと思います。デザインや耐久性など用途に関わるポイントもあれば、金属アレルギーなどご着用に際して重要なポイントもあるので、素材を選ばれる際はご注意頂いた上で納得する素材をお選びください。